
①目的
従来の機上測定機では落射照明(上からの光)でワークを観察していましたが、
放電加工後の上面のエッジにはダレが発生するため、
測定時にワークのエッジが見えづらく、
毎回照明の明るさや角度を調整(調光)する作業が必要でした。
その結果、以下のような課題が発生していました:
・調光作業に時間がかかる
・測定精度にバラつきが出る(作業者によって差がある)
そこで、調光時間の短縮と測定精度の安定化が大きな課題となっていました。
②導入ポイント
新しくラインナップされた透過照明装置を採用。
これにより、観察方法を「落射(上から照らす)」から
「透過(下から投影する)」方式へ切り替えることが可能になりました。
透過照明にすることで、ワークのエッジが明確に見えるようになり、測定がしやすくなります。

③実例
加工後のギヤ形状のワークに対して、エッジ部の測定・確認をおこないました。
④結果
従来は測定精度にバラつきがありましたが、透過照明の導入により、
安定して±2μ以内の測定が可能となりました。
また、これまで必要だった「照明を上げ下げしてエッジを探す作業」がほぼ不要となり、
調光作業の工数を大幅に削減することができました。
※本製品は2025年7月9日(水)~10日(木)に幕張メッセで開催される
「ものづくりワールド2025」において、
牧野フライス製ワイヤ放電加工機に搭載した実機を展示いたします。
ぜひ会場にて、実際の性能をご確認ください!