ご紹介の製品

株式会社 熊本精研工業 / デジタル投影機『DP-1000』

①目的

製品形状の検査において、従来はチャート紙に出力した図面とワークを投影機上で重ね合わせ、
目視による合否判定を行っていました。
しかしこの方法では、作業時間が長くなりやすく、
精度や作業者ごとの差異も発生しやすいという課題がありました。

②導入ポイント

今回導入されたのは、CADデータと照合が可能なCCDカメラ搭載のデジタル投影機です。
以下のような特長により、検査の効率化・自動化を実現しています。

・視野が31㎜×21㎜の広角で高分解能カメラでワーク全体をクリアに確認できる
・CADデータと実物ワークのエッジを自動で比較、計測ができる照合機能
・数値による合否判定基準の設定が可能で、検査のバラつきを抑制

③実例

ワークをステージに設置し、あらかじめ用意したCADデータと照合。
設定された判定基準(しきい値)に基づいて、
自動で形状のズレを計測や合否判定できるようになりました。
また、作業者による操作は最小限で済み、誰でも同じ基準で評価できるようになっています。

④結果

従来はチャート紙とワークを重ねて目視で形状確認していた検査作業が、
CADデータとの照合と自動計測機能の導入により、約30%の作業時間短縮を実現しました。
また、チャート紙作成の手間も不要となり、トータルの工数削減にも貢献しています。