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ご紹介の製品
株式会社 日研工作所 / メジャードリームホルダ
①目的
エンドミル加工においてビビり振動が発生し、仕上げ面の品質が低下していました。
これにより、やむなく切削条件を落として加工せざるを得ない状況でした。
この課題を解決するために、以下の条件を満たす加工能率向上の手段を探していました。
- 刃物メーカー推奨の条件を維持したい
- プログラムを変更せずに対応したい
- 従来の刃物をそのまま使用したい
②導入ポイント
課題解決のため、減衰機構を内蔵した日研工作所製『メジャードリームホルダ』を採用しました。
- 減衰機構が切削時の振動を吸収し、安定した切削加工を実現
- 日研独自のベアリングにより、高速回転時の振れを抑制
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③事例
アルミ材へ切削加工をおこない効果を検証しました。
- 使用機械:BT50マシニング
- 使用工具:φ20 超硬エンドミル
従来のホルダ vs メジャードリームホルダ(NBT50-MDSK20-105)
- 従来のホルダ:送り速度F=5,000においてビビリ振動が発生し、仕上げ面に波打ち模様が確認された
- メジャードリームホルダ:同条件でもビビリ振動が抑制され、面品位の向上を確認
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④結果
- 刃物、クランプ方法、機械は変更せず、ホルダの変更のみで、加工能率が向上
- 送り速度F=2,000からF=5,000へと、2倍以上の加工条件でも、ビビり振動が発生せず、高品位な面精度を維持
- 振動吸収効果と振れの少ないチャック構造により、刃先の初期マイクロ欠損が低減され、工具寿命が延長