
ご紹介の製品
日本金型産業株式会社 / 電鋳製 扁平ピンゲートブッシュ
①目的
従来の丸型ゲートでは、ゲート残りが大きく成形後にニッパーでのカット工程が必要でした。
また、ゲート径を細くして改善を試みると、樹脂の流動が悪化し、成形サイクルも長くなるなど、生産性にも課題がありました。
そこで、電鋳製 扁平ピンゲートブッシュ を導入し、
・ゲート残りの改善による後工程レス化
・成形サイクルの短縮による生産性向上
を目的としました。
②導入ポイント
・扁平形状でゲート残りを大幅改善
丸型ゲートを扁平形状に変更することで、ゲート跡が小さく安定し、後加工を不要化。
・高熱伝導・鏡面仕上げでサイクル短縮
熱伝導率の高いニッケル合金電鋳製で、内面が鏡面のため冷却効率が高く、勾配を小さくできる。
結果、成形サイクルを短縮。
・高耐久・メンテナンス軽減
硬度HRC55〜60のニッケル合金電鋳製で、耐摩耗・耐腐食性に優れ、長寿命化を実現。
メンテナンス頻度も軽減。
・導入のしやすさ
既存金型への後付け・改造が容易で、導入コストや工数の負担が少ない。

③実例
従来の丸型ゲートを使用した成形では、
・ゲート残り量が安定せず、糸引きが発生。
・改善のためゲート径を細くすると樹脂流動が悪化し、成形時間が長くなる。
このような課題を受け、電鋳製 扁平ピンゲートブッシュ を導入。
扁平形状により、樹脂が広い面で安定的に流れ、ゲート部での切れ性が向上しました。

④結果
・ゲート残りが安定的に改善
成形品の品質が向上し、外観も良好に。
・後工程が不要に
ニッパーでのゲートカット工程を省略でき、工程削減・コストダウンを実現。
・成形サイクル短縮で生産性向上
冷却効率向上により、1サイクルあたりの成形時間を短縮。生産効率が向上。